【院長ブログ】出雲で開催された日本顎顔面インプラント学会に参加しました
いつも杉山デンタルクリニックのホームページをご覧いただきありがとうございます。
先日は院長が学会参加のため一部休診となり、ご予約調整などにご協力いただきありがとうございました。本日は、その学会で得た学びについてご報告いたします。
目次
日本顎顔面インプラント学会に参加しました
今回参加したのは、島根県・松江市で開催された日本顎顔面インプラント学会 第29回総会・学術大会です。「口腔機能のアウトカム(治療結果)を深考する」というテーマのもと、インプラント治療における機能性・長期安定性・リスク管理について多くの講演が行われました。
特に印象的だった内容は以下の通りです。
- 骨量・骨質に応じたインプラント治療計画と正確な診断の重要性
- 骨造成や顎骨再建など、難症例に対する治療戦略
- 治療後の機能評価(噛み合わせ・咀嚼能・長期安定)を含めた総合的な診療
症例によっては高度な治療技術や材料選択が必要となるケースもあり、「誰にでもインプラントが適応できるわけではない。だからこそ診断と治療計画が最も重要である」という意識が改めて強まりました。
神在月(かみありづき)の出雲で感じたこと

今回は、全国の神々が出雲に集うと言われる神在月(かみありづき)の時期に訪問することができました。学会参加と併せて出雲大社にも参拝し、地域の方々が大切にされている「ご縁」や「人生のつながり」を感じました。
歯科治療もまた、
「その後の人生や食事、健康に長く関わる医療である」
という点で、大変似ていると感じました。特にインプラント治療は、治療が完了して終わりではなく、その後の生活にそっと寄り添う治療であるべきだという思いを再確認しました。
本八幡・葛飾八幡宮とのつながり
当院の近くには、地元で親しまれている下総国総鎮守 葛飾八幡宮があります。出雲で「ご縁」について意識したことで、
- 本八幡というこの地で
- 葛飾八幡宮のすぐそばで
- 患者さまの人生に関わる治療を担っていること
への感謝の気持ちが、より一層強くなりました。
葛飾八幡宮には、千本公孫樹(せんぼんいちょう)と呼ばれる、御神木として代々大切に保護されてきた推定樹齢が1200年を超えると言われる銀杏の木があります。ちょうど黄色に色づき見頃を迎えております。当院からも歩いて行ける距離ですので、もしお時間があれば、ぜひ一度ご覧になってみてください。
今後の診療に活かしてまいります
今回学んだ内容は、インプラント治療を中心としながらも、かぶせ物や補綴治療にも通じる考え方です。
杉山デンタルクリニックでは、以下の点を大切にしながら治療にあたっております。
- よく咬めること・生活の質(QOL)を高めること
- 長期的に安定して機能すること
- その方のライフステージや価値観に合わせた選択であること
- 治療の適応を丁寧に見極めること(必要に応じて専門医とも連携)
今回の学びを日々の診療に活かしながら、皆さまに安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
▼当院のインプラント治療について

執筆者
杉山デンタルクリニック 院長
東京歯科大学卒業後、杉山デンタルクリニックの院長となる。
日本口腔外科学会認定口腔外科専門医で、臨床研修指導歯科医師の資格も保有。多くの病院で口腔外科疾患やインプラント治療に従事し、患者さん一人ひとりにあった治療計画を提案しつつ、患者さんのQOL向上を目指す。