子どもの歯並びは“予防”できます|市川・本八幡で顎の成長を育てるマウスピース矯正(プレオルソ/マイオブレース)

「うちの子、歯が少し重なってる気がする」「口がポカンと開いていることが多い」――そんな小さな変化が、実は将来の歯並びのサインかもしれません。
歯が生えそろってから治すのではなく、成長期のうちに“育てる矯正”を始めるという考え方が今、注目されています。
市川・本八幡の杉山デンタルクリニックでは、マウスピースを使った小児予防矯正「プレオルソ」や「マイオブレース」で、自然な顎の発達をサポートしています。
この記事では、現代の子どもたちに増えている顎の発達不足の原因と、ご家庭でできる歯並び予防習慣をわかりやすくご紹介します。
目次
- 昔と今の違い——噛む回数が減った現代の食生活
- やわらか食の落とし穴と、バランスの取り方
- 口呼吸・噛む力と集中力の関係
- おうちでできる歯並び予防トレーニング
- プレオルソ/マイオブレースで“育てる矯正”
- まずは相談だけでも大丈夫です
1|昔と今の違い——噛む回数が減った現代の食生活
骨や筋肉は「刺激を受けて成長する」構造をしています。
顎も同じで、よく噛むことで筋肉や骨に刺激が伝わり、正しい方向に発育していきます。
しかし現代は、加工食品や柔らかい食事が中心になり、噛む回数が昔の半分以下になったともいわれています。
その結果、顎の骨が十分に発達せず、歯がきれいに並ぶスペースが足りなくなるお子さんが増えています。
昔の食卓には、干物・根菜・皮付き果物など「自然と噛む力を使う食材」が多く並んでいました。
一方で現代は、「食べやすく・安全に」という配慮のもと、やわらかい・細かい・小さい料理が増え、顎を使う機会が減っているのです。
2|やわらか食の落とし穴と、上手なバランスの取り方
誤嚥やケガの防止を考えて、子どもの食事をやわらかく、小さく切ることはとても大切です。
ただし、その状態が長く続くと「噛む力」「舌や唇の筋肉」「顎の骨」などの発達が遅れてしまうことがあります。
食べやすさと発達のバランスを取るために、次のような工夫がおすすめです。
- 肉は挽き肉料理(ハンバーグ・ミートソース)だけでなく、薄切り肉の巻き焼きや繊維を感じる部位も小さく切って出す
- 野菜はペーストにせず、少し歯ごたえを残す調理を取り入れる
- 食事中は「一口30回噛もう」と声かけする
- 背筋を伸ばして、口を閉じて食べる姿勢を意識する
大切なのは、“噛み応えを少しずつ増やす”こと。
安全と成長の両方を考えて、ステップアップするイメージで続けていきましょう。
3|口呼吸・噛む力と集中力の関係
お口を開けたままの「口呼吸」は、歯並びだけでなく、全身や脳にも影響します。
口呼吸の子どもは、舌の位置が低くなり、顎の成長がうまく進まない傾向があります。
また、噛むことは脳を活性化する働きがあり、集中力や記憶力にも関係するといわれています。
実際に、しっかり噛む習慣を持つ子は姿勢が良く、授業中の集中力が続きやすいという報告もあります。
つまり、「噛む力を育てる」ことは、歯並びだけでなく“学びの土台”を育てることでもあるのです。
4|おうちでできる歯並び予防トレーニング
小さなお子さんでも楽しく続けられる「お口の体操(口腔筋トレ)」をご紹介します。
トレーニング | 方法 | 目的 |
---|---|---|
舌先タッチ | 舌先を上あご(前方)に押し当て5秒×5回 | 正しい舌の位置を覚える |
口閉じ練習 | 唇を軽く閉じて2分キープ、鼻呼吸を意識 | 口呼吸の改善・表情筋の強化 |
舌回し運動 | 口の中で舌をゆっくり回す(左右10回ずつ) | 舌と口腔筋の協調性を高める |
風船トレーニング | 風船をふくらませる、口笛を吹く | 呼吸筋・頬のバランスを整える |
テレビを見ながら、入浴中など“ながら時間”にできるのがポイントです。
痛みや違和感がある場合は、無理をせず歯科医院に相談してください。
5|プレオルソ/マイオブレースで“育てる矯正”
杉山デンタルクリニックでは、マウスピース型の小児矯正(プレオルソ・マイオブレース)を取り入れています。
寝るときやおうち時間に装着して、舌や口周りの筋肉を自然にトレーニングしながら、顎の発達を助けていく方法です。
痛みがほとんどなく、取り外しもできるため、お子さんが嫌がりにくいのが特徴です。
5~10歳の「顎の成長期」に始めることで、将来的にワイヤー矯正が不要になるケースもあります。
6|まずは相談だけでも大丈夫です
「うちの子、矯正までは早いかな?」と思っている段階でもかまいません。
当院では、顎の成長・舌の動き・口呼吸の有無などを丁寧にチェックし、日常生活でできるトレーニング方法や最適な開始時期をアドバイスしています。
気になる歯並びやお口の癖があれば、早めのご相談がおすすめです。
お子さまの「きれいな歯並び」と「健やかな成長」を、私たちが全力でサポートします。
子どもの歯並びや矯正に関する一般的な疑問については、
日本小児歯科学会「よくある質問」ページでも詳しく紹介されています。
まとめ|子どもの歯並びは、日々の習慣で守れます
顎の成長や歯並びは、日々の「食べ方」「呼吸」「姿勢」「噛む回数」に大きく影響されます。
やわらかい食事や口呼吸など、現代の生活ではどうしても避けられない要素もありますが、少しの工夫でお口の発達をしっかりサポートできます。
お子さまの歯並びを守る第一歩は、気づいたときに行動することです。
プレオルソやマイオブレースのような“育てる矯正”は、将来の大きな治療を減らすための「今できる投資」。
「うちの子は大丈夫かな?」と思ったときが、まさに始めどきです。
市川・本八幡エリアで小児矯正をご検討の方は、どうぞお気軽にご相談ください。

執筆者
杉山デンタルクリニック 院長
東京歯科大学卒業後、杉山デンタルクリニックの院長となる。
日本口腔外科学会認定口腔外科専門医で、臨床研修指導歯科医師の資格も保有。多くの病院で口腔外科疾患やインプラント治療に従事し、患者さん一人ひとりにあった治療計画を提案しつつ、患者さんのQOL向上を目指す。