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食いしばりでお悩みの方へ|本八幡の歯医者が原因と治療法を解説

食いしばりでお悩みの方へ|本八幡の歯医者が原因と治療法を解説

「朝起きると顎が重い」「歯がすり減ってきた気がする」──そんな違和感はありませんか?
実はその正体、無意識の食いしばりかもしれません。放置すると歯が欠けたり、顎関節症や肩こりなど全身の不調につながることもあります。
市川市・本八幡周辺でも、食いしばりに悩んで歯医者を受診する方は増えています
今回は食いしばりの原因と歯医者でできる治療法について、専門的な視点からわかりやすく解説します。

目次

食いしばりとは?本八幡の歯医者が解説する原因と症状

日中と睡眠中で違う食いしばり

食いしばりには日中タイプ睡眠中タイプがあります。
日中はデスクワークやスポーツ中に無意識に噛みしめてしまうことが多く、睡眠中は本人が気づかないまま歯や顎を酷使しています。

歯や口まわりに出る症状

  • 歯にヒビや欠けができやすい
  • 冷たいものや甘いものでしみる(知覚過敏)
  • 詰め物や被せ物が外れやすい
  • 舌や頬の内側に歯の跡がついている

こうした症状は「なんとなく気になる」程度のことが多いため、放置されやすいのが特徴です。

顎や顔に出る症状

  • 朝起きたときに顎がだるい・重い
  • 口を開けづらい、開けると痛い
  • 顎関節からカクカク・ジャリジャリと音がする
  • ほっぺ横の咬筋がこわばって硬くなっている

これらは顎関節症につながるサインでもあり、早めの受診が大切です。

全身に出る関連症状

  • 慢性的な肩こりや首のこり
  • こめかみや後頭部の頭痛
  • 睡眠の質が悪く、日中の疲労感が強い

食いしばりは顎や歯だけでなく、全身の不調にも広がっていくのが大きな特徴です。

TCH(歯列接触癖)とは?

歯を強く噛んでいなくても、上下の歯を常に接触させている癖をTCH(Tooth Contacting Habit)と呼びます。これも食いしばりの一種で、筋肉や顎関節に負担をかける要因になります。

歯医者でできる食いしばり治療と予防法

マウスピース(ナイトガード・スポーツ用)

もっとも一般的なのがマウスピース(ナイトガード)です。睡眠中に歯を保護し、顎関節への負担を減らします。通常保険適用で作製でき(約4000円程度)、費用を抑えながら始められます。
スポーツ中の強い食いしばりにはスポーツ用マウスピースも有効です。

ボトックス治療(メリット・デメリット・保険適応の有無)

強い噛む力を抑えるために、咬筋へボトックス注射を行う方法があります。
メリットは筋肉の緊張を和らげて顎関節の負担を軽減できる点。一方で、効果は数ヶ月単位であることや保険適用外である点は注意が必要です。詳しくは食いしばり治療に役立つボトックス治療の記事をご覧ください。

生活習慣の改善(マッサージ・痛み止め・リラックス)

就寝前のリラックスや、頬・こめかみのマッサージは筋肉の緊張緩和に有効です。必要に応じて内服薬を処方することもあります。

口が開かない・強い痛みがある場合の対応

口が開かない、顎の痛みが強い場合は顎関節症が進行している可能性があります。歯科・口腔外科で早めの診断を受けましょう。

口腔顔面痛認定医による専門的な診断と治療

当院の院長は日本口腔顔面痛学会の認定医です。
専門的な診断・治療が受けられる環境を整えていますので、食いしばりに悩む方も安心してご相談ください。

まとめ|本八幡で食いしばりに悩む方へ

食いしばりは、歯の欠け・すり減り、顎関節症や肩こりなどにつながる症状です。
マウスピースやボトックス、生活習慣の改善など歯医者でできる治療法はいくつもあります。
市川市・本八幡エリアで「食いしばりを相談できる歯医者」を探している方は、ぜひ当院へご相談ください。


外部参考:一般社団法人日本顎関節学会

杉山 健太郎

執筆者

杉山デンタルクリニック 院長

杉山 健太郎

東京歯科大学卒業後、杉山デンタルクリニックの院長となる。
日本口腔外科学会認定口腔外科専門医で、臨床研修指導歯科医師の資格も保有。多くの病院で口腔外科疾患やインプラント治療に従事し、患者さん一人ひとりにあった治療計画を提案しつつ、患者さんのQOL向上を目指す。